したごしらえ

何を作るにも素材ごとに別仕立てで火を入れる。

それぞれの食材ごとに最高においしい火加減で

食べるときに合わさるように


肉だと前日から煮込んでほろほろにするのに まずしっかり焼き

味付けをし 下味調整用スープでストーブにかけよわびで

しっかり煮込み 肉崩れする前に火からおろし冷まし

冷蔵庫で味の定着


人参は約20分 調理に合わせたオイルやスープでコンフィ

ゴボウはそれ以上の時間をかけ

里芋は1時間流水でぬめりを落とし出しで炊き上げ

料理に合わせた粉をまぶせ揚げ焼き仕上げ

ジャガイモはスパイスとオイルと水で蒸しあげる

魚類はその種類ごとに最終的な料理にあわせて

下拵えをしておく。


これらをこなしたのち 最終的な味付け ソースだ

カレーだシチューだと作っていく。

こんな下ごしらえででた肉や野菜の旨味 フォン 出汁を

ベースに


チャイのスパイスもおなじ 全部まとめて一気に入れて

ぐつぐつ煮出し置きじゃ 素人料理のやっつけチャイ

スパイス毎の到達点 茶葉の必要不可欠な濃さ

それと理知的な甘さの量 砂糖類も単品1種だけじゃ単調極まりないので

その都度その日にあった甘味を選びブレンドする

これらの感覚はチャイだけ作ってちゃ養われない

だからチャイはスパイスのミルクスープだと言ってきてる。

あらゆる料理を考える事が一杯のちゃいを淹れる脳を鍛える準備体操

みたいなつもりでいます。

でもこれらの手間はあくまでも自分がこうやると美味しいと思うからの

自己満足部分もあります。食材の臭みや青臭さを手間をかけて消したって

その臭みが好きな人には物足らなく感じさせたりもします。

調理に正解などないかもしれませんが こうするとこうなるという

知識があるとないとじゃ 料理するひとの質と精度にはなんらかの

違いは必ずあるとおもいます。物作り全般に言えることです

音楽だけやってもそこに乗せる詩を作る素養がなきゃ膨らみのある

歌が作れないように 側面だけでものを作れる気になってては


やってて楽しいのかい?って懐疑的な目になってしまうんです

あらゆることを駆使できてこそ創造だとおもうのです

したごしらえはすべての土台

料理の中である意味もっとも楽しいジャンルです✨

CAFE DE MOCHAI

札幌チャイ専門店 23周年目